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抱きしめ合ったら脇汗

1年ごとテーマの変わる冬眠型もてらじ村民ブログ

信州の温泉が面白い(小谷編)

 

 

外湯(日帰り入浴)の数が日本一の信州で、

タオル片手に、あちこち温泉を巡るのは何とも楽しいものなのである。

 

今回は信州の北西端に位置する、小谷村の温泉を紹介しようと思う。

小谷と書いて(おたり)と読む、北アルプスの麓の村である。

(ちなみに、『村』の数も長野県が一番多かったはず)

 

新潟県糸魚川市との県境にあり、平地は2%しかない。

2%だ。なんとインパクトのあるパーセンテージだろうか。

 

つまり、98%が斜面なのであるから、当然、自転車など使い物にならない。

ママチャリの普及率はほぼ0であろう。

ママチャリなんかで坂を一旦下ったら最後、登れない。ママチャリでヒルクライムができるか想像してもらえれば、分かっていただけるかと思う。北アルプスの麓の村の斜度をナメてはいけないのだ。

 

おまけに冬は豪雪地帯であるから、自転車どころか、自動車でさえ危険極まりない。

カーブとアップダウンしかない細い道しかない小谷では、4WDでなければ安心してスーパーに買い物も行けない。

 

タクシーなどは全国的に2WDしか生産してないので、高齢化著しいタクシードライバーのジイさん達は冬、後輪を雪でドリフトさせながら運転している。

いや、決して大げさではなく、本当である。

寿命が先か、スリップして谷底に落ちるのが先かという、実にスリリングな老後を過ごしている。

 

子供たちはというと、キャッチボールができない。

一旦パスボールをしたら最後、延々と転がり続けてどこかへ行ってしまうからだ。

 

急坂しかないので、歩く、という習慣もなく、ついでに熊も出たりして危ないので、学校へも基本的にバスを使う。結果、大自然に囲まれて育っているのにもかかわらず、肥満児の増加に歯止めがきかない。

 

そんな自然環境の過酷な村には、その代わりといって帳尻がとれるかは不明だが、温泉がいくつもある。

 

宿やホテルだけど利用ができる外湯も含めて、ざっと挙げると

 

1.小谷温泉 大湯元 山田旅館 ¥500

(成分が強くて、年に数回、湯治の高齢者が救急車で運ばれる)

2.小谷温泉 あつ湯 熱泉荘 ¥500

3.小谷温泉奥の湯 雨飾荘 ¥700

4.小谷温泉奥の湯 雨飾露天風呂 ¥0 (寸志)

5.姫川温泉 朝日荘 ¥600

6.姫川温泉 白馬荘 ¥500

7.姫川温泉 ホテル国富 翠泉閣 ¥1000

8.姫川温泉 瘡の湯 ¥600 (くさのゆ)

9.深山の湯 ¥620 (道の駅小谷内)

10.来馬温泉 ¥400 (くるまおんせん)

11.下里瀬温泉 ¥550 (サンテイン小谷内)

12.奥白馬温泉 ¥1000 (ホテルグリーンプラザ内)

13.若栗温泉 乗鞍荘 ¥600

14.若栗温泉 白馬アルプスホテル ¥800

15.栂池温泉 元湯 栂の森荘 ¥700

16.栂池温泉 栂の湯 ¥700

17.湯原温泉 猫鼻の湯 ¥500

 

あと、島温泉や、奉納温泉(ぶのう)というのもあるが、奉納は地震でお湯が止まり再開工事中、島はやってるかどうか不明。

 

とまあ、平地が2%で人口が3000人くらいしかいない割に、温泉はやたらあるのである。

個人的に一番贔屓にしているのは、10.の来馬温泉。

露天風呂は無くて、湯船も小さいのだけれど、空いているし、お湯がガンガンジャブジャブ流れる清潔感が好きだ。値段も¥400と良心的。

 

でも、『面白い』という意味では、ちょびっとパンチが弱い。

ということで、今日は別の温泉を一つを紹介して終わろうと思う。

 

5.『姫川温泉 朝日荘』である。

ここはすごい。

まずなんというか、こう、平成も28年も経ったのに、ここは平成なんかじゃない。

1.小谷温泉山田旅館なんかも、平成じゃない感で言えば同様なのだが、インパクトが違う。

 

フロントにお金を渡すと、出迎えてくれるものがある。

彼らである。

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怖い。そして、なぜだ。

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なにか、土地の伝統でもあるのか?ビックコミックで連載してた花園メリーゴーランド系のだったらどうしよう、ワクワクしちゃう…

 

 

そして、これも。最近あまり見なくなりましたよね。こういうの。

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平成の香りしないでしょう?

 

 

そして、お風呂に行こうとするが、館内が迷路である。

(露天もあるようだが、大浴場とはキッパリと別の場所にあるため、裸で移動などできない)

方向感覚のよくない人は、たどり着くのに苦労すること間違いなしだ。

 

 

階段をぐるぐると降りていく。

降りていくと・・・

 

なにこれ?岩?

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そう、階段の横から岩が飛び出てる。巨大なやつ。

よく見ると、岩に合わせて階段を作っている。なぜだ…?

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そして、ようやくたどり着いた脱衣所。

 



なんだこのだだっ広さは…そして階段の岩は、これか!!!これがはみ出たやつか!

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客は僕だけ。この広さと暗さ。どこかのワールドに迷い込んだ感が漂う。ん?岩の中に何か注意書きがあるぞ?

 

ほう・・・

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そう。

つまり、この大浴場は混浴なのだ。

 

そしてその混浴の内部が、これ。

 

やっぱり岩だ!しかも湯船のど真ん中に!あと写真じゃ全然伝わらないけど、昭和バブリー期の遺産っぽさがすごい!!!

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このどデカい規模と、老朽化と、観葉植物と、混浴。実際行ってみればわかります、この不思議な空間が。

 

向こう側に見えるドアが、女の脱衣所へ通ずるドアである。

(バブルの頃に、スケベ男女達が喜んで入浴していたのかなぁ)

と、ノスタルジーに浸ることができる。

 

もちろん、現在のスケベ男女達だって入浴すればいいが、この老朽化のインパクトにテンションの上がる女子は限られている気がするので注意しよう。初めての温泉デートには決して選んではいけない物件である。ただ、ある程度の関係になった後で、老朽化に耐えうる感性を持った彼女を連れてくると、最高に楽しいことも確かだ。れっきとした遺産巡りである。

 

館内も、掃除はしてるのだが、なんせどデカい建物なのと、遺産っぽさ、つまり老朽化による錆とかが当然あるので、プチ潔癖の人なんかはヒーヒー言う可能性もなくはない。むしろ大いにあるかもしれない。ちなみにさっきの混浴大浴場を上から見るとこんな感じ。すごいでしょう。

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いかがでしたか?

姫川温泉は、大糸線の平岩駅から歩いても来れます。

小谷の温泉の中で、駅から徒歩で来れるのは、姫川温泉くらいじゃないかなぁと思います。あ、もちろん、夜通し歩けばどの温泉にも行けますよ♥熊にはお気をつけて。

 

 

ということで、今日はこの辺にしておきます。

それではまた偶数の日曜日に。ごきげんよう。