【第二の門】刀屋
信濃の國のどこか。
その門を一度くぐって、帰ってきた大柄はいない。
月に二度だけ現れる大柄の門…
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第二の門をくぐるべく、長野県は上田市にやってきた。
せっかく信州の企画なので、今回はお蕎麦だ。
県外客はもちろん、上田の人たちも愛してやまない老舗、刀屋さんへ。
愛されているということは、やはりいつも混んでる。
JR上田駅からも歩いて10分足らずと近いので、電車で来る方は問題ないけれど、車だと駐車場に入れるかどうかは、運だ。
休日だと運が良くないと入れない上に、店の前の行列を見て戦意喪失するパターンも多い。時間帯を工夫して、なるべく平日に行くのがオススメだ。
香川県のうどん文化は、朝から昼にかけてがメインだ。
夜にやっている店はかなり少なくて、高松市の繁華街がそのほとんど。
長野県の蕎麦文化も少し似ていて、昼がメイン。朝はやってないし、夕方までしか営業していない店がかなり多い。しかも、夜やっている蕎麦屋が、県庁所在地である長野市の繁華街に多いかといえばそうでもないので、快適に美味しい蕎麦にありつくことには、意外に難易度があると思う。
蕎麦をあちこち食べ歩いた方はご存知だろうけれど、地域や店によって全然違うっていうのが、蕎麦の面白さのひとつだと思う。
長野県の中でも、全然違う。
あくまで個人的な印象だと、上田あたりの東信(信州の東側)地域は、太めのごわごわ系で、ワシワシと食べるような店が多い気がする。それはきっと、この刀屋さんの印象があまりに強いせいだ。
しかもここは、蕎麦の盛りがすごい。
メニューから見ていこう。
もりそば(小)→(中)→(普)→(大)の順に並んでいる。
つまり中と大、その間が、この店の普通なのだ。
そして、肝心の盛りの良さについては、この訪問日に僕の周りで実際に交わされた、店員さんとお客さんのやりとりを聞いてもらえれば、なんとなく伝わるかもしれない。
【ケース1】
女性客「えっと…もりそばの普通ください」
店員「普通はすごく多いんです。東京の感覚で言えばうちの(小)が普通、中だとその2倍くらいで。普通だと多すぎて女性の方は食べられないことが多いです」
女性客「あっ…じゃあ、小にします」
はい、出ました。『普通はすごく多いんです』
日本語の意味がよく分からなくなる、この感じにゾクゾクしてきませんか!?
【ケース2】
男性客「もりそば大盛りで」
店員「うちの大盛りを召し上がったことはありますか?」
男性客「いえ、ないですけど、アレですよね?」(別テーブルのもりそばを指さす)
店員「あれは普通です」
男性客「えっ!?」
『あれは普通です』「えっ!?」
このやりとりで分かることは、この店は『普通』という概念を、完全にブッ壊しにかかっているということ。
そんな、もりそばの持つ普通に対するアンチテーゼな普通盛りが、これだ。
高い!実に高いぞ!ここの普通は、650gほどあるそうだ。この量でもり蕎麦700円はかなり安い!
小食の女子なら3人くらいで食えそうである。
グワシと持ち上げてみると、
(光を強くしすぎてあまり旨そうに撮影できなかったけど実物は旨そうなのでご安心を)
重い!指への重量のかかり方が全然普通じゃない。
さっそく、いただきます。
いつも盛りそばなので、今回は味噌と出汁につけて食べる「真田そば」を注文してみた。
ふんふん。美味しい。でもいつものそばつゆの方がやっぱり好みかな?
麺は相変わらずワシワシと豪快だ。
ちなみに、大盛りも、もちろん食べたことはあるが、断言しよう。
大柄の期待、裏切りません。
この普通盛りの倍くらいの高さがあり、重量は1kgほど!
信州の美味しい水で作る、打ち立て手打ちそばをキロで食って、900円ポッキリ内税。そりゃ混むわけだよなぁ。
蕎麦って、ある程度のレベルから上になれば、優劣というよりは、完全に「好み」の世界になってくると思う。だから東京あたりで食う、『確かにすごくウマイんだけど、隙間からせいろが見える程しか蕎麦が乗っていない1000円越えの蕎麦』と比較してみたならば、大柄ならば刀屋のもり蕎麦の方にに心躍ってくれるはずだ、と信じたい。
これをご覧の大柄の皆様。信州に遊びに来て(せっかくだから信州っぽいものが食いたいなぁ)という気持ちになったら、この大柄の門を是非くぐってから、お帰りくださいましね。
2017年5月訪問時のデータ
刀屋
11~17
日休
P有
JR上田駅から徒歩9分
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さて、締めは並行企画
『腕立て100回への道』
計測3回目!前回は30回!いくぞ!
【結果】
前回の体重 62.6kg (6/9)
今回の体重 61.4kg (6/24) -1.2kg
前回の腕立て 30回
今回の腕立て 30回 ±0回
ぐっ!3回目にして早くも足踏みか!!
えらいことだぞこれは…
次回、第三の門へ・・・