女は面白い
我ながらすげえタイトルであるが、女は面白いのである。
それは僕が、男だからということもあるだろう。
『対』(つい)なんていう表現があるが、つまり同じ人間という種族なのに、『対して』いるわけだ。
ぜんぜんちがう。
男と女は、ぜんぜんちがう。だから面白い。
男同士だってぜんぜん違うのに、それに輪をかけてちがう。
元来、『違い』というのは、面白いものなのかもしれない。
だって、世の中から女がいなくて、男だらけだったら、と想像してほしい。
僕は死ぬかもしれない。
LGBTの方々でさえ、おそらく比較対象や仮想敵、または同性友人を失うことになるわけだから、きっと面白くないはずである。
違いを単純に、大きく二つに分けると、見た目と、中身だろう。
みなさん、ご存じだろうか。実は女は、胸が膨らんだりしているのだ。
しかも、だいたいが柔らかい。なんだあれは。
柔らかい理由はなんなんだ。赤ちゃんが吸うため?彼氏が揉むため?
・・揉むため、ってなんだ!?もむ?momu?
揉んで、なんになるんだ。分からん。分からないのに、柔らかい女の胸を揉んだ男は逆に、下半身が固くなったりする。
どういうこと?やわらか→揉む→固くなる、っていう一連の流れは一体なんなんだ。
なんの催眠術なんだ。
発する声だって高めだ。
でも、声が高いとか、目鼻立ちがいいとか、一見してよさそうなものを持っていれば、イコール女として優れてるかっていえば、それは全然別なのも面白い。
声の低い北斗晶にも、佐々木健介はちゃんと欲情するから、子どもがいるのだ。
男と女の関係は、複雑に入り組んでいる。
個々の性格は当然として、その他の条件もたーーーーっぷり組み込まれている。
性格だって、文化によって変わるし、時代、年代、環境によって常に左右されていくものだ。
僕はその年代ではないので見たことなかったが、昨年ふいに
『私をスキーに連れてって』という映画を観た。
たぶんコメディじゃないはずなのだが、僕は終始笑いを噛みしめすぎて、涙を流した。
バブルの頃の女たち、最高に面白いと思った。
2016年の今、セリカというマニュアル車のドアを開け、地面の雪をつかみ、運転席と助手席の女が顔を見合わせて
「凍ってるね」(上等だよね、みたいな、いきがってるニュアンス100%で)
「凍ってるね」(同じく)
と、言い合ったあと、雪道をあんなイカれた速度で走ったり、ブルースウィリスみたいにぶっ飛んだり(まじで飛ぶ)してるあの映像を見るのは、面白すぎる。
2016年の今、最高に食べごろである。
また、雪国の人にとっては矛盾が多すぎるので、更に5割増くらいで楽しめるはずだ。(笑いすぎて出た)涙拭く木綿のハンカチーフでも用意して観てほしい。
あのバブルの時代に形成された性格の女たちは、現在も日本に生息しているはずである。すごく興味深いからお目にかかりたいが、おそらく変化してしまっているであろう。
たった20年くらいで、時代というやつは、女の性格を左右させる。
日本国内でもこのありさまなのだから、世界に目を向けたり、再び時代も流れるわけだから、一生かかっても味わいつくせないほど、男にとって女は興味深い存在であり続けるだろう。
人が人生で望むものは、案外遠くにはないものだと思っている。
だいたい、その辺に転がってたり、しまい込んで南京錠かけたまま忘れてたり、日常すぎて逆に隠れ蓑になっているせいで、気づかなかったりすることばかりだ。
あなたのそばに、転がってる女はいませんか?
うっかり南京錠のカギを忘れたまま監禁してる女はいませんか?
深くて怖かったり、歩み寄りが面倒で、女を避けてはいませんか?
もし完全に興味を失ってなければ、もう一度、または新たに女と向き合ってみるのも楽しいかもしれません。材料は、男と同じ数、いやそれ以上にゴロゴロいるはずですから。
僕の持論だけれど、衣食住が足りた後の、人の悩みのほとんどは、寂しいという感情に端を発していると思う。
『仲良くなる前提の姿勢』で、女と向き合ってアレコレと話を詰める作業ができたら、
いつの間にか、寂しくなくなっている、と気づいたりすることもある。
その後、耳掃除でもしてもらったら、きっと向き合ってよかったと思えるはずだ。
耳掃除の後はお返しに、首や肩、足なんかをマッサージしてあげたりすると、相手の満足感も伝わってくるから、より精神が充実すること間違いなしだ。
やりがい、は、仕事だけじゃない。
遠回りすることでしか、気づけないことが、いっぱいあるから、とにかく上を上を目指すのも大切な思考。
でも、あまりにも長い遠回りをして、到達点が近くにいる女なんだと分かったとしたら?残された時間の少なさに悔しい思いをするかもしれない。
「そばに女なんて一切いないんですけど」
という人もいるかもしれない。でも安心してほしい。女は強いところがあるので、風俗という商売で飯を食う人たちが存在する。僕は北方謙三ではないが、
ソープへ行け!である。
そして、目の前の女を、その時だけ好きになる訓練から始めるのがいい。
部屋から出たら、スーンとしててもいい。
でも部屋の中では、しっかり目を見て、好きになってみよう。抱きしめて、こっそり(愛おしい)と思ってみよう。そう思い込む癖をつけると、どんな女の人を見ても、よい所が先に見えて、好意を持てるようになってくるはずだ。
人に好意を持つと、その相手から嫌われることは極めてすくなくなる。
もし嫌われるなら、そこには『勘違い』という成分が含まれているはずだ。
そこも含めて、懐の深いソープのお姉さん達で練習させてもらうといい。なんなら、事情を真剣に話してみるのもアリかもしれない。
「女の人と向き合いたいんです。でも僕は、やり方が分からなくなってしまったので、今だけ好きになる練習をしたくて来ました。お姉さんはそういうの得意ですか?もし得意なら、教えてください。重いやつじゃなくて、人にあいさつする時とかに、笑顔や声に乗せて、相手に好意を届けられるような人に、まずはなりたくて」
とか何とか、本音を言ってみて、受け止めてお話ししてくれる方がいれば、儲けものだ。ベッドの上まで含めて実習ができる場所は、あまりないから、たくさん吸収しよう。きっとその後の人生に影響がでるはずだ。(逆に女はソープ行くわけにいかないから、どう学んだらいいんだろう。分からないから先送りしよう)
さて、偉そうなことをつらつらと書いてきてしまったけれど、
最後に、重大な告白をしないといけない。
僕は、ソープに一度も行ったことがない。
それどころか、あらゆる風俗に行ったことすら一切ない。
つまり、さっきまでの話は、せっかく一生懸命考えてることなのに、机上の空論の域を出ないのが悔しい。こんなことならソープに行っておくんだったぜハニーバニー。
ということで、もう何だかよくわからなくなってきちゃったので、終わろうと思う。
女は面白い、なんてデカいくくりで書き始めちゃったから、しょうがないか。
『ブラ(ジャー)が面白い』とかにすれば良かったのかもしれない。
トリンプがブラ(下着)メーカーだと知らずに、毎日職場に持っていくお弁当を、トリンプの紙袋に入れて行ってた話とかすれば良かったのかもしれない。
しばらくして、女の先輩に「ねぇ。それさ、どういう意味?」って聞かれたなぁ(遠い目)、真顔で。
それではまた、偶数の日曜に。ごきげんよう。