『大柄の門』企画説明
信濃の國のどこか。
その門を一度くぐって、帰ってきた大柄はいない。
月に二度だけ現れる大柄の門…
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◆2017『大柄の門』企画説明◆
来月、6月最初の偶数日曜日から始まる、大柄の門企画。
この企画には、2つの大きな目的がある。
1つ目は、「これを食ったら大柄になれる!」という、長野県下に無数に散らばる大柄メシに挑むことで『大柄の門』を開けること。
そして2つ目は…大柄にならずに戻ってくること!である。
しかも食うだけ食っておいて、ついでに引き締まった肉体さえ手に入れたい!!!
「おいおい…」という呆れた声が聞こえてきそうだが、そんな強欲な2017年を記していくドキュメント企画なのだ。
全ての門が開くのが、今年最後の偶数日曜日である、2017年12月24日。
それまでに達成すべきことは3つ。
①大柄の門をすべて開門
②体重を61kg未満まで落とす(僕のベスト体重が61kg)
③自衛隊式腕立て伏せ100回達成
…順に説明して行こう。
①は比較的容易だ。食えばいいのだ。人間から食物ディスポーザーへとトランスフォームした僕が、ガッパガッパと胃に大柄メシを流し込んでいけば良い。ちなみに僕は大柄ではない。むしろ小柄な方だが、前世で飢え死にしたとみえて、小学生の頃から親に「いいかげんにしろ!」と止められるまで食事をやめることができなかった。そんな無茶な食べ方をするので当然お腹が痛くなり「だから言ったのに!バカ者!」と更に怒られながら、すくすく育った。
結果、成人する頃には【餃子1人前とラーメン7杯スープ飲み干し30分チャレンジ】なんかをクリアして、賞金5000円を獲得するような大人になってしまった。それはたしかに、前世で飢え死にした恨みを見事、晴らした形ではあった。
しかしその無理が祟ったのか、単純に肉体が老朽化したのか、最近は大柄の門など一切開門せず、「大盛りにしますか?無料でできますけど?」と定食屋のお姉さんに聞かれても「いえ、普通で…」なんて答える体たらく。ここらでもう一度…ロッキーバルボアのようにもう一度、立ち上がらなくてどうする俺!「くぐり抜けるんだ!パンチじゃない!大柄の門をだっ!!!」というミッキーの声が聞こえた…気がしたんだ……
さあ、お次。
②の『体重を61kg未満まで落とす』は、少しだけ難しい。
この文章を今まさに読んでいる皆様の中にも、太るのイージー痩せるのディフィカルトな「行きはよいよい帰りはこわい」的な体験をした方はいらっしゃると思う。
ここらで僕の肉体データを記していこう。
まず、1980年早生まれの37歳である。
そう…特に何もせずに生きてる基礎代謝だけでカロリーと相殺できる若さなど、とっくの昔に失っている!世は無常とはいえ、切ない。だから大柄メシを食ったら食っただけ、いや、食った以上に大柄になる。
もし、小柄な僕が大柄になると一体どうなるか。
実は数年前にうっかり57kg→77kgと、20㎏も肥えてしまい、パイナップル型手榴弾そっくりになった。( 各自検索してみて欲しい)
そんな歪んだ大柄ロードをひた走っている事には、うすうすは気づいていた。だから体重計は乗らないようにしたし、鏡の前では角度をキメ、お腹を引っ込めることで「…大丈夫!」と言い聞かせたが、もちろん全然大丈夫じゃなかった。ある朝、意を決し、鏡の前に立ち、体中を弛緩させ、まじまじと裸の己を見た時の気持ちは…
痛恨。
としか言いようがなかった。身長162cmしかないのに77kgはさすがにまずかった。その頃常食していた、安くておなか一杯になる業務スーパーの冷凍コロッケシリーズと、ココアピーナッツを恨んだが、遅かった。
健康診断の数値はもれなく全てが急上昇した。ついでに両膝も悪い僕は「太るな」と主治医から言いつけられていたから、内緒にしてた。だが、やはり20kgも増えたのでバレた。
30代男子のテヘペロは、50代男子である主治医には全く通用せず「痩せなさい」と冷徹に言われた僕は、泣きながらプールに通い、たっぷり2年もかけて元の体重に戻した。
(体重を戻したついでに、ろくに泳げなかったクロールは習得したが)
だからこの企画は、プール通いと並行して行うことに決めた。
目標は、毎週2km、毎月8km泳ぐこと。
今年の12月までに61kgを無事切れますように・・・
ちなみに今日、5月27日現在の体重は
63.8kgだった。。。あ、思ったより太っている…アレ?なんで?
ただ、この企画は毎日ドカドカ食うわけでないので、他の日の節制というか、胃がデカくなったことに甘んじずに、タガとかハメとかをはずさなければ、目標の達成はそこまでのハードルではないと思われる。
しかし。
しかしだ。問題は次。
何といってもこの3つ目の『自衛隊式腕立て伏せ100回達成』がヤバい。
自分が課した目標ではあるのだけれど、ぶっちゃけ早くも後悔している。
もしこれが、反動を使ったり、休んだり、片手を地面から離してぶらぶらさせたりと、曖昧に回数をこなすだけの腕立て伏せでいいなら、おそらく後悔などしない。
何か明確な基準がなくては、読んでくれる皆様に伝わりにくいし、価値も低くなると判断した結果の、苦渋の決断である。
ここでざっと、自衛隊式の腕立て伏せを説明しよう。
〇とにかく体の軸をまっすぐに保つ
〇手の位置は肩幅のあたり
〇足は閉じるか、肩幅までなら開けて良い
〇3秒に1回のペースを守る(連続でやらずにしっかり下げてしっかり上げる)
〇カウントは声を出す
【禁止】
×体を反らすまたはくの字にする
×反動を使う
×休む
×片手を地面から離してぶらぶら
といった感じだろうか。
本当は二人一組で、バディの手の甲にアゴをつけて1カウントだが、現在僕には腕立て伏せを一緒にやるバディがいない。(友達もろくにいないのに「腕立てバディ」だけはいる37歳を想像したら多少眩暈がした)
なのでバディの代わりに、手の甲くらいの高さの、2㎝ほどの厚さの木材を用意した。
百聞は一見にしかずなので、昼ごろ撮影した、今回の企画スタート時の記録をご覧いただきたい。マスクマンスタイルに関する質問は無用である。
ぐうぅぅ…死ぬ…
こ、これ…100回とかムリでは・・・??
キツい。すごくキツいぞこれ。。半年でホントに100回やるのか俺?
だいたい、過去に現役の陸上自衛官だった時ですら、100回なんてできた事ないのに…
でも目標50回とかにしちゃうと全然面白くないし…
やっぱ100回がんばるしか…
(ちなみに動画の最後に一度、腰をクの字に曲げてますが、限界直前くらいなら大目にみてもらえます。基本まっすぐでやりますがんばる…)
皆さんも良かったら、このルールで何回できるのかお試しあれ。
ということで、
①大柄の門をくぐりつつ(たくさん食べて)
②門の中からちゃんと帰ってきて(太らず)
③お土産を持ってくる(腕立て100回達成)
という三本柱でやってまいります。
皆様とはこれからの半年のお付き合いになります。どうぞよろしくお願い致します。
次回、6月最初の偶数日曜日(6/11)、第一の門が開く・・・