オコノミ
小学生の頃から、お好み焼きにマヨネーズで「お母さん」
お父さんはそれを見る度、やめなさいと僕を叱った。
現実を認めることから、全ては始まるんだよと、
それとも新しいお母さんが来た方がいいのか?とも聞かれた。
お父さん、何言ってるんだろう。
僕のお母さんはもう、お好み焼きなのに。
と言うとちょっと大袈裟かもしれないけど、
僕は、彼女ができるたびに、お好み焼きを作ってとお願いした。
「でもさ、ナルミ君てお好み焼き食べた後って、
当たり前だろう。
じゃあ逆に聞きたいけど、
僕は、母性(それが勘違いだろうとも)を感じたいのであって、
初めて関西に行った時、
お店の人がお好み焼きを焼いてくれることに驚愕した。
僕は店員さん(しかも女性だ)に、マヨネーズで『お母さん』
一緒に行ったその時の彼女は、露骨に嫌な顔をした。
「あなたのお好み焼きに対する想いは、
この女は何を言ってるんだろう。と思った。
お店にくれば、女の店員さんに『お母さん』
なら、君はほとんど用なしじゃないか。
きっちり1週間後、僕は関西に引っ越した。
仕事はやめた。
あの彼女は、捨てた。
理由を正直に話したら、「ふっざけないでよおおお!」
だって、関西のお好み焼き屋には、僕の全てがあったのだから。
月にかわって
私、うさこ。
よく男の子たちから
「うさぎみたいだね」
って言われるから、そんな名前です。
可愛いもの全般と、子どもが大好き。
嫌いなものは、うーん。
ナンパしてくる人…かな?(笑)
今日は愛車のロバちゃん(ミニローバーだから…)に乗っておでかけ。
天気がすっごくいいから、ちょっと遠いけど○○高原にあるうさこの大好きな、オーナーさんとも大の仲良しになれたカフェに行こっかなって思ってます。
実は、ずっと眠っていたライカを久しぶりにお手入れしたところだったんです。
そしたら次の休日が、こんな撮影日和になるなんてー!
高原が私を呼んでるに違いない。(笑)
高原への道はクネクネしてて車酔いしちゃうから、愛犬カラー君はお留守番。
誰にでもなついちゃうから番犬にはならないんだけど…
あーなんか、久しぶりの遠出ドライブにうきうきしすぎて、荷物がすごいことになってきたよ。。
ただ、私のカゴちゃんには入っちゃうんだけどね!
やっぱりカゴ愛好家の私(もちろん自称)の見立ては間違ってなかった!買う時は大きすぎかと思ったけど、可愛いしフタもできるし、買って良かったー!
サマンサとかミュウミュウのバッグとかももちろん可愛いんだけど、私といえばやっぱりカゴかな?って。(笑)
なんて言ってる間に到着した高原のカフェは、やっぱり外観からしてもう超可愛いっ!!女子なら誰でもやられちゃうよこれ、、教えたくない。。(笑)
お出迎えしてくれたオーナーさん夫婦も相変わらず素敵なお二人。
奥さん何度見てもやっぱり綺麗すぎますって、、、、
オーナーさんが言うには今は野うさぎが結構見れるんだって!
野うさぎですよ!野うさぎ!すっごくたのしみ!
あ、それでなんかね、
今日はオーナーさんが、すっごく美味しくてキュートな素材が入ったから、調理して出してくれるって!
えー、なんだろー!?もー今日、いいことだらけじゃない?ヤバい、私今日幸せに包まれてる!!
あ、オーナーさんが調理するまえの食材見せてくれるって!
わー、なんだろ…ワクワク感が止められない…
「うさこちゃーん、これこれ!おしりがとっても美味しそうでしょー?」
「あはは!やっぱり引いてるねーうさこちゃん。(笑)いやー実はね、うちの奥さんと前々から話してたんだよー、うさこちゃんのその、女子をメープルシロップで煮しめちゃいました♡って雰囲気作って、押し売りしてる感じが心底うっとおしくてゲロ出そうだよねーって。(笑)だから今日はこのうさぎ食べるまで帰さないからそのつもりでよろしくね!あっはっは!あースッとする」
ガチャン
静まり返った店内には
笑顔を絶やさないままのオーナーの奥さんがしっかりと嵌めた、巨大な南京錠の音の余韻だけが響いていた