ねだる
「人はいつだって、ないものをねだるってホントだよね」
このお姉さんは、ラブホテルの中でしか本音っぽいことを喋らないので、僕は話の腰を折らないよう、黙って聞いている
「君は知ってる?ねだるっていう漢字。強く請うって書くんだよ」
光の遮られたここでは分からないけれど
おそらく外は強い西陽に赤く照らされながら風になびくすすきと
うろこ雲を散りばめた秋の青空が広がってることだろう
「人はいつだって、ないものをねだるってホントだよね」
このお姉さんは、ラブホテルの中でしか本音っぽいことを喋らないので、僕は話の腰を折らないよう、黙って聞いている
「君は知ってる?ねだるっていう漢字。強く請うって書くんだよ」
光の遮られたここでは分からないけれど
おそらく外は強い西陽に赤く照らされながら風になびくすすきと
うろこ雲を散りばめた秋の青空が広がってることだろう