抱きしめ合ったら脇汗

1年ごとテーマの変わる冬眠型もてらじ村民ブログ

ねだる

 

 

 

 

「人はいつだって、ないものをねだるってホントだよね」




このお姉さんは、ラブホテルの中でしか本音っぽいことを喋らないので、僕は話の腰を折らないよう、黙って聞いている




「君は知ってる?ねだるっていう漢字。強く請うって書くんだよ」






光の遮られたここでは分からないけれど
おそらく外は強い西陽に赤く照らされながら風になびくすすきと

うろこ雲を散りばめた秋の青空が広がってることだろう